【保存版】主要AIツール10選のセキュリティ設定まとめ|勝手に学習させない手順を解説

AIツールにおける「データ学習設定」の重要性とその具体的な手順を整理・補足し、実践的なガイドとしてまとめました。これは、個人のプライバシーだけでなく、企業におけるセキュリティ管理としても非常に重要です。ぜひ参考にしてみてください。


目次

1. なぜ「学習オフ」が必要なのか?(リスクの深掘り)

多くのAIツールは、デフォルト(初期設定)で「サービス向上のため」という名目でユーザーの入力データを学習データとして利用します。これには以下の2つの具体的なリスクが潜んでいます。

  • 情報の「再構成(Regurgitation)」リスク:AIは学習したデータの一部を、別のユーザーからの質問に対する回答としてそのまま、あるいは少し形を変えて出力してしまう可能性があります。
  • 「人間」による目視チェックのリスク:AIの精度向上プロセス(RLHFなど)では、入力データの一部を開発元のエンジニアや委託された人間が直接読んで評価する場合があります。つまり、AIだけでなく「見知らぬ誰か」に機密情報を見られるリスクも含まれます。

注記: Samsungの事例(機密コードの流出)は、まさにこの「学習利用」の仕組みを理解せずに業務利用したことで発生した典型的な事故です。


2. 主要AIツール別:データ学習「オプトアウト」手順完全ガイド

ここでは主要10選のAIツールについて、現時点での標準的な設定解除方法を補足説明を加えて整理しました。

チャット型AI(汎用ツール)

学習データ利用をオフにする設定一覧表

ツール名重要度設定場所学習利用をオフにする手順注意点
ChatGPT★★★設定 > データコントロール「すべての人のためにモデルを改善する」をオフプランにより、履歴は残して学習のみオフ可能
Google Gemini★★★Googleアカウント > データとプライバシー「Gemini アプリのアクティビティ」をオフ、または自動削除企業版は学習されない場合が多いが要確認
Claude★★★アイコン > Settings > Privacy「Don’t train on my data」をオン規約変更が多いため定期確認推奨
Microsoft Copilot★★☆プライバシー設定ダッシュボード「モデルのトレーニングへのデータ使用」をオフ法人版は商用データ保護で学習対象外
Perplexity★★☆設定(歯車)> Account「AI Data Retention」をオフ検索履歴が学習されると興味関心が蓄積される
Grok(X)★★☆X設定 > プライバシーと安全 > Grok「データ共有」のチェックを外す投稿内容+対話データが対象
DeepSeek★★★Settings > 学習関連項目学習設定を確認・可能ならオフ中国系サーバー利用。機密情報は入力しない

コンテンツ生成・特化型AI

学習データ利用をオフにする設定一覧表

ツール名重要度設定場所学習利用をオフにする手順注意点
GenSpark★★★アカウント設定「Data Privacy」または「Data Retention」に関する項目をオフ表記が英語の場合あり。設定画面を要確認
Canva★★★設定(歯車)> お客様のアカウント「AIコンテンツの使用」「AI改善のために利用」等のチェックを外すデザイン内容がAI学習に使われる可能性あり
Gamma★★☆設定メニュー「AIモデルの改善への協力」を拒否(オフ)スライド生成内容が対象になる点に注意


3. 自分を守るための「AIリテラシー」3つの鉄則

設定を変更することは第一歩ですが、以下の意識を持つことが本当の防御になります。

  1. 「無料版」はデータが対価であると心得る基本的に無料のAIサービスは、ユーザーのデータを集めることで対価を得ています。完全にデータを守りたい場合は、API利用やエンタープライズ版(法人契約)の利用を検討すべきです。
  2. PII(個人特定可能情報)はマスキングする設定をオフにしていても、サーバーにはログが残る場合があります。
    • × 「田中太郎の住所は東京都…」
    • ○ 「A氏の住所は[都道府県]…」のように、入力時点で固有名詞を伏せる癖をつけましょう。
  3. 定期的な「設定の見直し」利用規約やUIは頻繁にアップデートされます。「一度オフにしたから大丈夫」と思わず、数ヶ月に一度はプライバシー設定を確認することをお勧めします。
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